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オークラ、TAJとの共同マーケティングでブランド、オペレーション力を強化

  • 2007年10月30日
 オークラ・ホテルズ&リゾーツ(OHR)とタージ・ホテルズ・リゾーツ&パレス(TAJ)は、9月にジョイントマーケティング契約を締結したのに伴い、TAJを運営するインディアン・ホテル・カンパニーのマネージングダイレクター&CEOであるレイモンド N. ビクソン氏が来日、10月29日にレセプションを開催した。

 OHRとTAJの契約の内容は(1)相互の集中予約センターでの受注、(2)相互のFGPのポイント付与、(3)ウェブのハイパーリンク、(4)ジョイント・ディレクトリー、(5)相互の研修プログラム、(6)フード&ビバレッジプロモーションなどで、(1)と(2)に関しては、相互の16ホテルから開始し、順次拡大する予定。既に予約は共通システムを使用しており、今後は電子媒体からの直接予約などの新展開も検討できると、メリットも強調。さらに現在はFIT向きの内容が多いが、ゆくゆくはシステム上でのグループ予約や相互セールスなど、旅行会社向けの対応拡充の可能性も模索しているという。

▽OHRは海外戦略を強化、国内ホテルとのアライアンスも示唆

 OHRを運営するホテル・オークラの代表取締役社長・松井幹雄氏は挨拶の席で、TAJとのジョイントマーケティングについて「ホテルグループとしてのオペレーションとマーケティングの優位性を向上させる」と語る。OHRは昨年、バンヤンツリー・ホテルズ&リゾーツとも同様の契約をしたほか、先ごろは台湾に進出するなど海外戦略を加速しており、松井氏は「今後、世界の主要都市に展開するOHRにとってTAJは手本になる」とも述べた。

 海外戦略の強化について「日本は成熟している」との見方を示す。現在、OHRでは海外に7拠点、国内に17拠点を展開しているが、特に海外マーケティングは伸ばす余地があるとして、海外での認知度が高く、インドで59軒、アジアや欧州、北米など海外に18軒を展開するTAJとの提携により、海外でのOHRのブランドと認知度向上を期待する考え。一方で、国内も「マーケティングで疲弊するホテルは(OHRの)傘下に入ることで強化できる」と語り、「マーケティングアライアンスは、日本のグループでもありえる」との可能性を示唆した。

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