問 マリアナの先住民族の組み合わせで正しいものを選べ
A チャモロ、サモア
B ベラウ、カロリニアン
C チャモロ、カロリニアン
D サモア、ベラウ
――正解は最下行へ
ここに注目!
▽マリアナを彩る2つの伝統文化

北マリアナ諸島の歴史の幕開けは紀元前1500年ごろ。東南アジア方面からわたってきたといわれる古代チャモロ人の定住がその始まりだ。もう一方の先住民族であるカロリニアンが移住したのは、18世紀ごろの近年になってから。ミクロネシアのヤップやチュークなどのカロリン諸島からカヌーに乗り、交易で訪れたといわれている。2つの民族の共存によって成り立つ自治政府であることは、マリアナの旗にも表れている。チャモロ文化を表す「タガ・ストーン」と、カロリニアン文化を表す植物のレイ「マーマー」デザインされているのだ。
▽チャモロ文化

チャモロ文化はマリアナ最古の文化であるが、1521年にマゼランが来島し、スペインの統治下となると、少しずつ変貌してくる。例えば、信仰はチャモロ族の土着信仰が中心であったが、マゼラン来島後はキリスト教が布教。カトリック教徒のお祭りである「フィエスタ」が、現在の村々のお祭り「フィエスタ」の元となっている。また、第一次世界大戦時には、日本が統治受任国に就任。そのため、言語でも「さよなら」がスペイン語の「アディオス」、さらに日本語の「ゾウリ」や「ベントウ」なども、チャモロ語として使われるなど、歴史の変遷により他国文化がミックスされている。
▽カロリニアン文化
18世紀に交易によって来島したカロリニアンは、比較的最近に伝播したこともあり、伝統的な様式が色濃く残る。彼らは「カロリニアンであること」のアイデンティティが強く、伝統的なアウトリガー・カヌーの建造や航海術を、今日でも守り伝えている。その他、伝統装身具のビーズアクセサリーや伝統ダンスなどもある。
▽気軽に体験できる伝統文化
・サイパン地球人村
マリアナの文化村といえばココ。ヤシの葉で手作られた小屋が点在する施設内では、チャモロやカロリニアンなど、ローカルの人々がスタッフとして働き、ヤシの葉細工やカロリニアンのビーズ細工、切り口で描く「バナナペインティング」、ココナッツオイル作りなどを体験できる。チャモロの家庭料理クッキングや伝統カヌー漕ぎ、投網漁体験なども紹介。
・チャモリニアン・ディナーショー

タナパグラグーンの山の上の会場で実施するディナーショー。入り口でパレオを身につけ、マーマー作りやココナッツ削りなど、名前の通り、チャモロとカロリニアンの生活文化を体験する。ショータイムには闘鶏やファイヤーダンスなど迫力いっぱいのダンスも披露。
・ガラパン・ストリート・マーケット
毎週木曜日の夜に開催されるマーケット。ローカルフードや手工芸品の露店が並ぶほか、野外ステージでのショーも楽しめる。入場無料。
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