DS模擬問題:中国編1

問 敦煌、莫高窟の蔵経洞を題材にした小説「敦煌」は映画化もされ、観光のテーマとしても注目されるきっかけにもなったが、その小説の作家は次の誰か
A 武田泰淳
B 井上靖
C 陳舜臣
D 伴野朗
――正解は最下行へ
ここに注目!

井上靖の著書「敦煌」でも知られる敦煌は、甘粛(かんしゅく)省北西部の河西回廊(かせいかいろう)の最西端に位置し、かつてシルクロードの分岐点として栄えたオアシス都市。交易でもたらされた文化が融合したエキゾチックな街の雰囲気はもちろん、莫高窟(ばっこうくつ)をはじめとする歴史史跡、自然景観など観光資源が豊富だ。
・鳴沙山(めいさざん)
市街地から西南に約6キロメートルほどの場所にある砂丘。強風が吹くと、風に舞う砂が音をたて、まるで音楽を奏でているかのように聞こえる。

鳴沙山の北麓に位置する三日月形の湖。1000年以上にもわたって水が枯れたことがなく、別名「薬泉」と呼ばれる。
・陽関(ようかん)、玉門関(ぎょくもんかん)
古代シルクロードの軍事、通商のための重要な関所。玉門関には城壁、屯田兵たちの食物倉庫だった河倉故城(かそうこじょう)や漢代長城遺跡が今も残る。
・白馬塔
敦煌を訪れた唐の高僧・鳩摩羅什(くまらじゅう)の白い愛馬を埋葬したという伝説が残る塔。建立は紀元386年だが戦火で焼失し、現在の塔は元時代に再建されたもの。
▽敦煌から楡林窟(ゆりんくつ)へ

楡林窟のみどころは壁画で、とくに25窟の西方浄土変と弥勒寺浄土変は唐代壁画の傑作。主室は極楽世界を象徴し、弥勒経変、感無量寿経変、八大菩薩曼荼羅経変が描かれている。また、2窟、3窟、4窟の西夏時代の石窟は、いまだ謎の多い西夏文明を研究するための資料ともなるほど、貴重な遺跡である。
・青蔵鉄道
昨年7月、青海省の西寧とチベット自治区のラサを結ぶ総延長1956メートルの高原鉄道として運行を開始した。青蔵鉄道は最高海抜5068メートルの世界一海抜の高い場所を走る電車として注目を集めている。いま人気の鉄道であり、切符の予約を取るのが難しい状態となっている。
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