名古屋のロータリー旅行が営業停止−酷似名の他社の営業停止が追い打ちに

  • 2007年10月11日
 名古屋市中村区のロータリー旅行株式会社は10月9日をもって、営業を停止した。同日以降のツアーはキャンセルし、同日付で申込客に書面で通知していた。ツアー中止による一般の債権者は1200組で、負債額は7000万円超。取引先を含めた総負債額は2億3000万円超となる見込み。

 同社によると、8月11日以降の営業を中止したロータリーツアーズと名前が酷似。さらに同じ名古屋市の旅行会社であり、混同されたことが追い打ちをかけたという。一連の報道後、申込数が減少し、請求書を送付しても期日までの入金がなく、売上は昨年対比で1000万円の減少となった。同社の宇佐美求代表は「ロータリーツアーズの倒産がなければ通常通り営業できた」としている。

 なお、同社は第2種旅行会社で日本旅行業協会(JATA)の正会員。弁済限度額は1400万円だ。今後、名古屋地方裁判所に自己破産を申請する予定で、破産管財人を選定中。その後、債権者リストをJATAに提出する。JATAは債権者リストを受けた後、弁済金還付の認証案内を開始する。