イスラエル観光大臣、2012年までに10万人目指し、直行便などの協議で来日

  • 2007年8月6日
 イスラエル観光大臣のイツハク・アハロノビッチ氏がこのほど来日、2012年までの今後5年間で日本人訪問者数10万人を目指すとした。今後、業界対象としたFAMツアーの開催をはじめ、日本市場でのマーケティング、広報などの展開についても検討していくという。また、アハロノビッチ氏は冬柴鐵三国土交通相に日本との直行便就航について協議を行うことも明らかにし、精力的に働きかけるとも語っている。

 現在のところ、イスラエルへの日本人訪問者数は年間7000人から8000人ほどで、そのうち約60%が観光目的と推測される。アハロノビッチ氏は、「もっと大勢の日本の方に来ていただきたい。現在の治安は安定している」と言明し、冬柴氏との会談では2010年を目標とした直行便の就航を少しでも早期に実現できるよう要請、イスラエルのエル・アル航空(LY)と日系航空会社に就航を促したい考え。さらに、「1ヶ月から2ヶ月程すれば、大韓航空(KE)がソウル/イスラエル線に就航する」と語り、ソウルを経由した訪問が可能となることで、アクセスが改善されることをアピールしていく。

 アハロノビッチ氏はジェイティービーとの会談で、「強い関心を持って頂いた」と感触を示したほか、イスラエル大使館でのセレモニーに来場したジャルパック代表取締役社長の梶明彦氏は、「ヘブライ、ローマ、十字軍と長い歴史があり、死海や嘆きの壁などの観光資源の豊かさを考えれば、現在の渡航者数は少ない」と語っており、旅行業界からの関心もまずまずのよう。会場からも「小さな国であり、5日間などの短い日数でも様々な体験が可能」などの意見が聞かれた。