日本旅行、富裕層への取組みは手配旅行で個別に対応−各社と差別化

  • 2007年6月8日
 日本旅行は富裕層をターゲットとした旅行企画、販売についてイースリータイムセクションを設け、先ごろルイ・ヴィトン・ジャパンの顧客向け旅行企画を受注したほか、ソニーカードのオープン懸賞の旅行商品を手配旅行として当選者の要望に応える。営業企画本部企画チームイースリータイムセクションが、こうしたハイエンド層を対象とした旅行手配の取組みを進める。イースリータイムはインセンティブや法人旅行など手配旅行で対応、個人向けでも要望をひとつひとつ聞きながら対応しているという。

 イースリータイムの発足は、電通テックの企業家支援制度で法人として設立されたもの。これを昨年9月、日本旅行がブランドを含め引継いだもの。日本旅行では、同社が展開する海外支店の流通網やイースリータイムセクションで独自にサプライヤーから特殊な商品を仕入れ、顧客の要望に応じ、アテンドスタッフや利用する車の車種など細かい部分にも配慮した旅行手配を行う。イースリータイムセクションの才木剛氏は「将来的なサービスとして『世の中に数ある商品の中でもひときわ輝く』旅行としたい」と語り、現在、大手各社が手がけている富裕層マーケットの取組みと差別化していく考えだ。特に、ソニーカードでは秋以降にスペイン、南米、タンザニアへの旅行を実施することが決まっており、当選者の要望を聞きながら旅行を作る手作り感や、顧客のニーズに応えられる体制を確保していく。