DS応援プロジェクト:スペイン模擬問題1

  • 2007年6月4日

問 「サンティアゴ巡礼の道」を歩いたという「巡礼証明書(コンポステーラ)」。全ての行程を歩かなくても申請できるが、その距離はどれくらいか
 
 A  40キロメートル
 B  80キロメートル
 C  100キロメートル
 D  120キロメートル


  ――正解は最下行へ

ここに注目!


▽熟年・シニアに人気の世界遺産、「巡礼路」を歩く旅

スペインは現在、世界で2番目に多い39ヶ所の世界遺産を持つ国。「サンティアゴ巡礼の道」は、日本の「熊野古道」に代表される「紀伊山地の霊場と参詣道」と同様に、道が「世界文化遺産」として登録されているという珍しいもの。さらに道沿いには、それ以外の世界遺産も点在するなど、魅力は大きい。熟年、シニア層やさらには女性を中心に、お遍路やお伊勢参りなど「巡礼」に耳目が集まる今、注目度は上昇中といえよう。


▽巡礼の道と巡礼証明書(コンポステーラ)

サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼路は複数あり、世界遺産として認定されているのは、フランスからの巡礼路との境であるピレネー山脈を越える「フランスの道」だ。ピレネー山脈を越えるルートには、ソンポルト峠またはイバニェタ峠経由の2本あり、峠からの総距離は約770キロメートル。全てを歩くのは、志が強くなくては難しいが、「巡礼証明書」は終点までの行程を徒歩か馬の場合で100キロメートル、自転車の場合は200キロメートル歩けば、申請できる。

レオンからでも約250キロメートル、ポンフェラーダなら約160キロメートルなので、トレドやマドリッドからレオンを経由して巡礼路に合流、というようなルートでも達成できる。ちょっと長い日程を組み、都市観光と巡礼路を兼ねた企画も可能だろう。ちなみに巡礼者は聖ヤコブを象徴する帆立貝を身に付けて歩を進める。巡礼路では帆立貝のマークがついた標識も見られる。


・巡礼路の起源
サンティアゴ・デ・コンポステーラの「サンティアゴ」とは、キリスト教の12使徒の一人である「聖ヤコブ」のこと。9世紀に聖ヤコブの墓が見つかったことから聖地とされ、ヨーロッパ中から巡礼者が集まったという。

・巡礼路沿いの世界遺産
サンティアゴ・デ・コンポステーラの旧市街はもちろんのこと、サン・ミジャン・デ・ユソとサン・ミジャン・スソの修道院群、ブルゴス大聖堂、レオン大聖堂、ローマ時代の金鉱跡であるラス・メドゥラスなど、その数も種類も豊富だ。特にブルゴスとレオンの大聖堂は、スペイン教会建築の傑作と評されている。例えばブルゴスの大聖堂は、その完成までに300年近い時間が費やされたもので、彫刻やステンドグラス、装飾壁など、すべてにゴシック芸術のすべてが結集しているという。

ブルゴス大聖堂 http://www.catedraldeburgos.es/

・マドリッドからのルートでは
マドリッドのエル・エスコリアル修道院や、セコビアのローマ水道橋、アビラの旧市街・市壁外の教会群など、こちらの世界遺産もバラエティに富んでいる。マドリッド市内のプラド美術館、ピカソの「ゲルニカ」が展示されている国立ソフィア王妃芸術センターなどもも含め、魅力あるツアー作りができそうだ。

プラド美術館 http://museoprado.mcu.es/ihome.html
国立ソフィア王妃芸術センター http://www.museoreinasofia.es/portada/portada.php?




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