来春卒業予定者は「社員の成長支援を期待」−就職活動意識調査より

  • 2007年6月2日
 ライトワークスが2008年卒業予定の大学生300人を対象に実施した「就職活動に関する意識調査」によると、「企業を選ぶ際に社員に対する研修制度が行われているか確認したか」という質問に対して約7割が「はい」と答えており、興味を持つ研修制度としては「資格取得の支援」「自発的学習の支援」「内定研修者」が9割以上と、就職先を選ぶ際には、会社が社員の成長を支援しているかどうかが重要な指針のひとつとなるようだ。

 また、「どのようなスキルを身につけてみたいか」という質問に対しては、ほぼ全員が「基本スキル(ビジネス文書の書き方、あいさつの仕方など)」(98%)と答え、「業界知識」(91%)、「パソコンスキル(ビジネスにおけるワード・エクセルの使い方)」(90%)など基礎的なビジネススキルへのニーズが高い一方、「マネジメントスキル」や「語学」などは7割台と関心が高いながらも調査項目中で下位を占めていることから、今後は「スキルを基礎から教えてもらえるかどうか」も会社選びの要素となると思われる。

 このほか、「会社にどのようなサポート体制をして欲しいですか」という質問で、「先輩からアドバイスを受けられる仕組み(メンター制度)」や「希望の職務に就くためのスキルがわかる仕組み」がいずれも95%と高ポイントで、「会社に自分を育ててもらいたい」という気持ちが強く見られる。好条件を求めて早期転職してしまう新入社員への研修を疑問視する声もあるが、会社が正しく育成することができれば、長期的な戦力となる可能性は高いとの見方もある。