近所の光景

  • 2007年3月26日

 先日、同じマンションに住む若い男性と、マンションの隣に住むおばあさんが楽しそうに話す姿を見かけました。それも、私の住むマンションは一人暮らし用の1Kや1ルームといったタイプのものなので、その若い男性も一人暮らしのようです。近所付き合いが希薄になったと言われながら、また、親の代から住んでいるわけではない状況で、珍しい光景だなあと思います。

 この光景を見て、なんだかとても暖かい気持ちになりました。私自身、近所付き合いが少なく、近所に住む人がどんな人かよく知らず、ましてやその男性のように近所の住人と話したことすらないからです。

 最近、母親と公園に遊びに来た子どもと、近所のおばあさんが砂場で遊び、その二人の姿を母親が心配そうに見守っているテレビのコマーシャルを見かけます。隣にいる女性が、「知らない人が子どもと遊んでくれる。いいものよ。時々面倒くさいけど」というCMです。この言葉はまさしく現代の近所付き合い物語るようで、近所付き合いの良さを私たちに訴えかけると思います。

 少し面倒くさいこともあるけど、近いからこそ助け合うこともできるし、仲良くなれば友達になれる。そんな近所付き合いができるよう、顔を合わすことがあれば積極的に話しかけてみるのもいいかなと思います。

トラベルビジョン 菊池 淑子