KNT、「ラグゼ 銀座」に「品格のある」ハードと人材を投入−パーソナル重視

  • 2007年5月25日
 近畿日本ツーリスト(KNT)代表取締役社長の太田孝氏は、5月24日に開催した富裕層向け専門店舗「ラグゼ 銀座」内覧会の席で、「品格のあるハードと人材を自信を持って準備してきた。この店のコンセプトの商品を提供して勝負したい」と意気込みを述べた。

 同店舗は銀座支店の位置づけだが、イベント・コンベンション・コングレス(ECC)カンパニーの所属で展開する。これについて太田氏は「今まで、法人・団体部門で企業のトップなどVIPのお世話をしてきた。そのノウハウ、知識、ホスピタリティを持ったスタッフの精鋭を揃えた」と説明。銀座店舗と同様にコンサルティング&コミュニケーションを重視した次世代店舗「T−Boutique」の今年1月から3月の実績が、オリナス錦糸町店でメイトが前年比63.1%増、ホリデイが115.2%増、ラゾーナ川崎プラザ店でメイトが54.9%増、ホリデイが120.4%増と大幅に伸張していることも言及し、「コンサルティング&コミュニケーションがお客様の支持を得たと実感している」と語り、自信を深めている。

 同店舗の支店長に就任した斉藤篤史氏は、「KNTの強みは、各方面のVIPと長年ビジネス関係を構築してきたことによる、パーソナルタッチのサービスとハイホスピタリティ」とした上で、「ホスピタリティ・ビジネスは『信頼業』だと認識している。特に高額商品市場では、人と組織が強い信頼を得られなければ長い付き合いができない」と述べ、従来の法人顧客のVIPに加え、個人客に信頼される支店作りを目指すとの方針を述べた。

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