KNT、新市場の正対姿勢を鮮明に−5月に高額専門店、9月にダイナミックPKG

  • 2007年2月6日
 近畿日本ツーリストは新マーケットへの対応として、高額商品を専門に取扱う支店を5月に開設と、9月にダイナミック・パッケージを展開する方針。銀座での新店舗の展開について、太田孝代表取締役社長は錦糸町、川崎に開店した新店舗の事例を紹介。錦糸町は1月から3月の予約状況は前年の2月1日時点の比較で79%増、川崎については135%増となっており、「リアル店舗でコンサルティングとコミュニケーションという手法が良い感触を得ている」と語り、今後も店舗展開に試行を繰り返しながら展開することを明言した。

 こうした店舗対策の一環として、日本でも高所得者層の集まる街として位置づけられる銀座において、コンサルティングを重視した「ラクジュアリー店舗」を展開する。出店により、特に富裕層へのアプローチを主としていくが、KNTでは既にカンヌで開催されるトラベル・マーケットに参加するなど、こうしたアプローチへの着手を開始しているところ。

 一方、ダイナミック・パッケージではこれまで取り込めていなかったFIT層をターゲットとして展開。7月に航空券、9月にホテルで「航空券+ホテル」のダイナミック・パッケージを展開する。具体的には、KNTの独自仕入れだけでなく、GDSなどとも接続する見通しで、本格的な取り組みとなるよう。本格稼動後には、地上手配部分や現地オプションなど幅広く対応。また、このシステムの構築により、自社店舗でも消費者とは異なる選択項目を設定した予約システムとして、来年度に展開することを視野に入れている。