近畿日本ツーリストは7月にもダイナミック・パッケージのオンライン予約システムを稼動し、年内には完成版を展開する。このダイナミック・パッケージは国内、海外を対象としており、FIT層の取り込み策として展開、将来的には店舗でも応用できる形として、店舗をコールセンターの代替としても位置づけ、機動的な対応ができるようにする。

　このダイナミック・パッケージは、KNTが持つ在庫も利用し、利用者に即答できるシステムを目指すもの。国内商品では、特に宿泊商品が既存のオンライン旅行会社、直販サイトなどに押されており、KNTでも宿泊商品のオンラインサイトを立ち上げるなど取り組みをしている。ただ、既存旅行会社の場合は自社パンフレットとの競合も避けられない。こうした点も踏まえ、オンライン販売と店舗の協力体制として、店舗に来店した顧客のニーズに合わせて、店舗おスタッフが自社のダイナミック・パッケージのシステムを利用しながら、顧客のニーズに合わせた商品を作ることも視野に入れ、さらにはKNTのコールセンターへの問合せをデータベース化するなど、eビジネス事業と他の展開の融合も図りたい考え。