国交省・新航空局長の鈴木氏、「前向きでわかりやすい」航空行政を

  • 2006年7月20日
 国土交通省航空局長に18日付で鈴木久泰(すずき・ひさやす)氏が就任、このほど専門紙と会見を行った。鈴木氏は抱負として、18日に職員を対象とした挨拶を引用し、「前向きでわかりやすい行政を行う」ことを語った。特に、安全面については、監督官庁として航空会社に対しての監督を行うと同時に、管制については幹部が現場に赴くことは継続することを前提として、「安全に関する日々の対応に追われるが、前向きに明るく対応することが重要」と持論を披露。
 わかりやすさについては「一般の人に分かりやすく説明することが求められる」とし、例として「IATA レゾ」を引き合いに、「レゾリューションでも分かりにくく、『IATA決議』といったほうが分かる。外向きに説明することは大切」とし、広く航空行政に対する理解を得ていく考えを示した。

 また、成田の2本目滑走路の北伸工事に着手したこと、あるいは関空の2本目の滑走路が来年8月に供用開始を控えるなど、空港の整備が進んでいる。こうした状況について「活用の段階に入った」とし、「一段の工夫で細かい配慮をしていく」考え。今後の需要拡大に向け、航空局としても対策を講じる必要性にも注視する姿勢だ。特に、「滑走路ができれば終わりではない」とも言及し、特に近々では関西空港の2本目の滑走路が供用開始されるだけに、「出来た空港をブラッシュアップする」ことが急務という認識は強いようだ。
 さらに、旅客便については「サプライヤーサイドだけでなく、お客様目線で考えていくのも良い」とし、こうした面でもわかりやすい行政を打ち出していく。