HD、新規就航など4路線運航で増収増益

  • 2006年5月29日
 北海道国際航空(エア・ドゥ:HD)の18年3月期(平成17年4月1日〜平成18年3月31日)の非連結決算は売上高32.8%増の295億5300万円、営業利益19.1%増の19億4200万円、経常利益29.4%増の21億7100万円、当期純利益25.2%増の22億5500万円となった。HDは前期については函館/羽田線の通期運航、札幌/羽田線と旭川/羽田線の増便、女満別/羽田線の新規就航で発生した64億8100万円に加え、燃料費の増大で9億9300万円の増加分を含み、事業費は38.2%増の240億2700万円。また、首都圏での積極的なPR活動の展開があったものの、販売費・一般管理費は10.6%増の35億8300万円に押さえ、営業利益について前年から19%増を確保した。コストは増加しているものの、収益確保についても順調に進んでいるもよう。

 HDは現在、4路線での運航体制とし、提供座席数は48.1%増の187万8000席、旅客数は42.3%増の142万1000人と増加。利用率は全路線平均で幹線の競争激化、幹線以外への就航により2.9%ポイント減の75.4%となったが、各種割引運賃の導入による利用促進を進めている。路線別の利用率は、札幌/羽田線が1.9%ポイント減の80.4%、旭川/羽田線は1.1%ポイント増の65.8%、函館/羽田線は2.8%ポイント増の69.7%、2月就航の女満別/羽田線は59.8%。

 なお、19年3月期は売上高300億円、経常利益2億円、当期純利益3000万円としている。