AZ、モロッコ、ミキツー、共同でセミナー開催、積極的に情報提供を展開

  • 2006年5月24日
 アリタリア航空(AZ)、モロッコ王国大使館、ミキ・ツーリストは23日、共同でセミナーを開催、需要が高まりつつあるデスティネーションの魅力、および大使館からは日本人拡大に向けた取り組みを説明した。モロッコ王国特命全権大使のアブデルカデル・ルシェヘブ氏は、モロッコにおいて観光産業が最重要な収入源である現状、および2005年段階で全訪問者数600万人を2010年までに1000万人とする国策を紹介。その一環で現地では、ソフト面の拡充として観光業界の発展、およびサービスの質向上を目指し、観光業界の従事者対象のトレーニングを実施している取り組みを紹介した。

 ルシェヘブ氏は、日本マーケットの現状を「近年モロッコの取材の問合せが増えているなど、テレビや雑誌で取り上げられる機会が多くなった。この影響もあり日本からの訪問者数は好調に推移している」と説明。「昨年は約2万人がモロッコを訪問した。今年は約3万人を予想しており、3年以内に10万人まで増加させたい」と日本マーケットに対する強い意気込みを語った。
 日本人訪問者数の具体的取り組みとしてモロッコ王国大使館はまず、情報提供を強化する。ホームページの内容を拡充、現地のカサブランカやフェズにある観光局と協力し最新情報の提供、および今回の初の観光セミナーを機に今後も同様の観光セミナーの実施を予定、活動を活発化する意向だ。

 また、アリタリア航空(AZ)は日本/モロッコ間のスケジュール、乗り継ぎ利便を紹介。日本からはAZのハブ空港、ローマとミラノで1泊滞在が必要。ただし、ローマ、ミラノとカサブランカ間は週14便体制で直行便を運航することから、利便性の高さをアピールした。ローマ/カサブランカ線、ミラノ/カサブランカ線の使用機材は共にエアバスA320型機、座席数は全153席だ。

 さらに、ミキ・ツーリストはモデルコースとして、全10日間の旅程を紹介。まず、大アトラス山脈を越えてワルザザートに入り、ユネスコ世界文化遺産で日干し煉瓦造りの集落の要塞村、アイト・ベン・ハッドゥを見学。翌日はメルズーガ大砂丘にてテントに宿泊、そしてラクダに乗りサハラ砂漠の朝日を観賞。続いて、旧市街がユネスコ世界文化遺産に登録されているフェズの街散策を楽しみ、カサブランカへと戻るコースを提案した。ミキ・ツーリストはモロッコへの旅行者のほとんどが市街地のホテルに滞在することが多い現状から、モロッコの大自然、風土を一層感じられる砂漠でのテント滞在も提案した。