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UA、第1四半期業績、再建完了で非現金利益など計上し、230億米ドルの純利益

  • 2006年5月16日
 ユナイテッド航空(UA)の持ち株会社であるUALコーポレーションはこのほど、2006年度第1四半期の業績を発表した。2月に再建を完了したことに伴う債務免除など、非現金利益を約240億米ドル計上する特別項目等を含む当期純利益は、総額230億米ドル(約2兆5000億円)、当期総収益は前年比14%増であった。現金残高は45億米ドル(約5000億円)と大幅に増加し、営業キャッシュフローについても4億米ドル(約441億円)と大きく増加。主要路線の単価売上は前年同期比で11%の上昇を記録した。

 事業再建関連項目を除いた事業再建後の財務状況を示す指標として、純損失は前年同期の3億200万米ドル(約332億円)に対し、当期純損失は3億600万米ドル(約337億円)。営業損失は前年から7900万米ドル(約87億円)改善し、1億7100万米ドル(約188億円)となった。さらに、米国内地域都市路線の利益は前年同期比で9400万米ドル(約103億円)上昇し、収益は28%増加。米国内地域航空会社の提供座席数は13%増、燃料費36%増となったが、経費は8%増に留めた。

 UAは、230億米ドルの当期純利益の計上に関して、UA事業全体の建て直しが大きく奏功し、事業再建完了に関連した負債を返済したためとしている。
 また、当期総収益の増加に関して、新たに結ばれた提携契約と、ネットワーク最適化に向けた取り組みや堅実な収益改善傾向、また高水準の需要と他社の提供座席数の伸び悩み、イールドの改善、他社と差別化を図った顧客向けプロジェクト戦略が寄与しているとしている。