JAL、資本準備金減少額を開示

  • 2006年5月12日
 JALグループはこのほど、平成18年6月開催予定の定時株主総会に資本準備金の減少について付議することを決議し、減少額を開示した。

 資本準備金減少の要領は、資本準備金1050億6927万9287円のうち、678億1574万7934円を取り崩し、その他資本剰余金の金額634億5888万5168円とあわせて損失処理を行い、繰越損失を一掃していく予定だ。
 JALグループは、平成18年3月期連結決算で大幅な損失を計上、またJALグループ持株会社である同社の単体決算においても大幅な当期純利益損失となった。この原因を、本準備金減少の目的を燃油価格の高騰による費用の増加や一連の安全上のトラブルによるものとした。その上で、JALグループは安全運航体制を再構築し、財務政策の柔軟性を高めるため、その他資本剰余金の金額とあわせて資本準備金の一部を取り消し、損失処理に充当していくとしている。