ツーリコ、6月から日本に本格進出、ネットの機能、検索の反応の良さなどサービス面で充実

  • 2006年5月11日
(オーランド発:鈴木次郎)  トラベル・ホールディングスの子会社の「ツーリコホリデイズ(tourico horidays)」が日本に本格進出する。既に日本法人の代表取締役社長に安重孝一(あんじゅう・こういち)氏を任命、6月下旬に日本においてサービスなどの詳細を正式に発表する。アメリカ・オーランドで開催中のパウワウにおいて、日本の旅行会社に向け、一部サービスの案内もはじめている。
 安重氏はこれまでガリバース・トラベル・エージェンシー(GTA)で日本市場を担当。トラベル・ホールディングスの拡大戦略の一環として、日本進出にあたり、市場に詳しい安重氏を指名した。日本オフィスの陣容は当初9名、東京・汐留にオープンする予定。

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 ツーリコは、特に日本ではウェブを利用した販売を強力に進める計画。日本市場でも登場しているダイナミック・パッケージをはじめ、航空券、ホテル、レンタカーなど素材別の単品販売も手がける。現在、提供する商品はホテル約2万軒、クルーズは4社、航空会社は37社、レンタカーはハーツとそれぞれ予約システムと直接につないでいるほか、地上手配全般を取り扱う。現在、アメリカ市場では最大規模にあり、今後、日本市場においてもネットの利便性を前面にしながら、需要拡大をねらう。
 予約システム内についても、グーグル・マップなどで消費者にも使い勝手が良いシステムを業界向けにも採用。今後もこのシステムについてはアップグレードする計画もあるようだ。さらに、予約システムの反応の速さも特徴のひとつ。ある都市の宿泊について、29連泊など長期の予約についても、約1秒から2秒程度で検索が終了するという速さだ。

 トラベル・ホールディングスの日本進出により、オペレーターのツーリコだけでなく、システム開発のTGSについても日本向けに本格展開する。これは特に旅行会社でダイナミック・パッケージのシステム導入を検討する会社に対して、システムの開発、およびツーリコシステムの利用を促すという形。こうした旅行を担うオペレーター、システム開発会社が進出することで、旅行会社のホームページでの予約に際し、ホテルなどで他社のサイトにアドレスが移動する場合も多いが、旅行会社のブランディング、あるいは消費者からの目も意識し、個々にあわせたアドレスの設定などのカスタマイズ化を図り、業界向けのサービスを拡充する。