ANAグ、全セグメントで営業黒字を計上、今期は国際線の旅客収入増を見込む

  • 2006年4月28日
 ANAグループは平成18年3月期連結決算(平成17年4月1日〜平成18年3月31日)を発表、航空事業、旅行事業、ホテル事業など全セグメントで黒字を計上する好決算となった。売上高は5.9%増の1兆3687億9200万円、営業利益14.2%増の888億200万円、経常利益2.3%増の667億5500万円、純利益は0.9%減の267億2200万円。このうち、セグメント別では航空運送事業では売上高6.2%増の1兆1326億6400万円、営業利益は8.9%増の741億1300万円、旅行事業の売上高4.8%増の1994億9200万円、営業利益3.0%増の32億1800万円、ホテル事業の売上高4.5%減の663億7600万円、営業利益は46億3500万円(前年:4億6700万円の赤字)である。


 19年3月期は売上高1兆4200億円、営業利益は18年3月比で燃油費関連の450億円の増加を見込み、今期からは減少となる760億円、経常利益475億円、当期純利益270億円を予想。このうち、売上高は18年3月期比で3.7%増だが、航空運送事業が増加分の大半を占める予想。国内線は供給量0.5%増、旅客は2%減を見込むが、既に4月からの運賃値上げで旅客単価は平均4%増を予想し、120億円の増収。
 国際線は供給量で5%増、旅客2%増、旅客単価は平均4.5%増と見込み、155億円の増収をそれぞれ予想している。特に国際線については既に成田/サンフランシスコ線では実施しているが、ボーイングB777-200型機からB777-300ER型機へと機材変更することで座席数が増加。成田/ワシントン線でも同様の措置を計画しており、販売機会の増大に伴う増収を織り込んでいる。また、日中航空交渉の再開による中部発着の中国路線の増便なども期待しているという。