国際観光振興機構（JNTO）によると、3月の日本人出国者数は2.3％増の156 万8000人と2ヶ月連続で前年を上回った（JNTO推計値）。昨年からの反日デモによる中国方面への出国者数の伸び悩み、フランスでのデモなどが影響していたが、「景気の回復感の広がりで日本人出国者数を押し上げた」とJNTOでは分析している。なお、1月から3月の第1四半期については、1.1％減の431万4000人と1月の出足が鈍ったことが影響している。

　また、訪日外客数は1.7％増の56万7000人と3月としては過去最高の記録。JNTOでは伸び率については「微増にとどまった」としているが、昨年は政府による査証免除措置、愛・地球博の開催などを控えており、これを上回ったことに対して一定の評価はしたいところ。今後も昨年の記録を上回るかはビジット・ジャパン・キャンペーン（VJC）活動の効果が試されるところとなる。なお、訪日外客数の第1四半期累計は7.1％増の170万6000人となっている。