フランス政観、ホスピタリティの向上へ積極的に取り組む、大臣、再度安全性強調

会の冒頭、挨拶に立ったフランス政府観光局ジェネラル・ディレクターのティエリ・ブディエ氏は、1994年から開始した「フランスらしいホスピタリティで世界からの観光客を迎えようとするキャンペーン」は現在も様々な形で発展的に進行中であることを強調。2004年に発表した「ボンジュール・フランス」キャンペーン以降使用されている、手のひらを大きく広げたロゴは、観光客を温かく迎えるフランス人の心の象徴とし、「ホスピタリティこそ、観光の基盤だ」と述べた。今後は、旅行業界関係者のホスピタリティ・スキル向上のために、報奨制度やホスピタリティ・ハンドブックの配布など積極的な戦略を展開していく。
▽観光関連業にホスピタリティ基準の認定制度を導入

▽抗議、暴動、デモについて大臣が安全性を強調

ただし、会場からは、昨年秋からの抗議行動や暴動事件などに触れる質問がいくつか出された。これに対し大臣は「メディアの報道姿勢に問題があると思う。デモなどが観光客に及ぼす影響はほとんどない。実際にパリにいるあなたがたが自分の目で見た体験を語って欲しい」と述べ、観光客の安全を強調した。
4月4日はパリの地下鉄従業員などの大規模なストが敢行。実際は、間引き運行であるものの、鉄道は動いており、道路の混雑などを除いては観光客への目だった影響は見られなかったよう。ルーブル美術館など主要な観光ポイントも火曜日は通常の定休日とあり、この点ではストライキの影響は最小に抑えられたと見られている。