NZ、成田/オークランド線に新機材導入、ユニフォームも一新

  • 2006年3月28日
 ニュージーランド航空(NZ)は成田/オークランド線にボーイング777−200ER型機を26日の夏スケジュールから導入、また27日客室乗務員、地上職員のユニフォームを一新した。成田/オークランド線の供給座席は週間4.5%増となり、7月30日からB777型機の新機材導入を予定する関西/オークランド線は週間36%増と供給量は大幅増となる。

 NZが導入したB777-200ER型機は総座席数313席、うちビジネス・プレミア26席、パシフィック・プレミアム・エコノミー18席、パシフィック・エコノミー269席。昨夏から順次導入しているリニューアル機内インテリアが新機材で完全装備となる。NZ日本・韓国地区マーケティング本部長の永原範昭氏は「ニュージーランドまでのロングフライトでも快適に過ごせる」と語り、アップグレードされた機内サービスの充実度をアピール。各クラスで充実した装備をあわせ、長距離の快適な機内サービスによる「新しい旅行の提案」をおこなう。

 新機材で最大の特徴は水平180度になるビジネス・クラスに導入したフルフラット・シート。革製のひじ掛けと足載せ台を備えており、離着陸時にもリクライニングしたままでの着席が可能だ。さらに、エコノミー・クラスでも8.4インチ(約21センチメートル)のビデオ・スクリーンを備え、パシフィック・エコノミーのシートピッチは81センチ、プレミアム・エコノミーのシートピッチは101センチとそれぞれゆとりを確保。オンデマンド対応の映画、テレビ・プログラムとあわせ、快適な機内を演出する。今後は機内インターネットをはじめ、機能のアップグレードにも着手する予定だ。

 また、ユニフォームの一新もNZ全社で約5000名を対象に実施。ニュージーランドを代表するデザイナー「ザンベシ(ZANBESI)」が手がけた。ユニフォームには先住民族マオリ族の概念で「シダの新芽」を意味するNZのロゴマーク、機体尾翼デザインにも採用する曲線「コルー」も織り込んだもの。ニュージーランドの素材も使用し、こだわりをもったユニフォームとなった。

 NZではこれまで、短距離の国内線、近距離国際線で機材のアップグレードを進めてきたほか、今回の長距離でも既存の機材で新装備を随時導入。ユニフォームの新モデルの導入で一連のプロジェクトの総仕上げとなる。