ANAグループの「スーパージャンボ」の愛称をもつボーイングB747SR-100型機が3月10日、27年間の安全運航を経て退役した。スーパージャンボは10日1時59分、山元峯生社長らが出迎える中、羽田空港へ降り立った。鹿児島からの同便は、就航当時を再現したメモリアルフライトを実施。機内ではスーパージャンボのテーマソングである「シャイニング・スカイ」をBGMにしたほか、機内のオーディオも通常の番組を一部変更し、当時のヒット曲メドレーをながした。

　ANAグループはスーパージャンボの退役で平均機齢が9.5年若返り、ジェット機の使用年数が20年を超える機材がなくなった。また、環境に対する取組みの一環である騒音対策では、ANAグループの全機材は騒音の基準として最も厳しい「チャプター4基準」を満たすこととなった。これは国際民間航空機関（ICAO）付属書16に定められた「亜音速ジェット機の騒音基準」の中で最も厳しい基準値だ。