旅行業経営分析、04年度の取扱高営業利益率は0.53%と過去10年で最高値
日本旅行業協会(JATA)がまとめた「旅行業経営分析」によると、2004年度の第1種旅行業者数567社の取扱高営業利益率は0.53%となり、1996年から過去10年間では最高の数値となった(過去10年間は下記を参照)。2001年にはテロの影響を大きく受けてマイナス0.03%から、2002年に0.07%、2003年は0.24%と経営環境が順調に改善する途上であることを今回の数値についても改めて示した。ただし、黒字決算であった「健全企業」に限った取扱高営業利益率は0.71%となり、2003年度の1.11%から減少。これは特に20人以下の規模が1.80%であるのに対し、101人から300人、501人から1000人、および1000人以上の企業については0.49%、0.58%、0.58%とやや低調だったのが要因。
従業員一人あたりの営業利益は55万2000円で昨年の22万3000円から大きく増加し、従業員一人あたりの取扱高は1億489万2000円と2001年以来3年ぶりに1億円の大台に回復した。
また、旅行業を本業とし、業態の分類を行いやすい会社98社を対象とした分析では98社中81社が黒字を計上。内訳は総合大手11社中10社(12社中6社)、海外旅行専業のホールセラー6社中4社(7社中2社)、海外旅行素材卸売り業者8社中6社(9社中6社)、販売高50億円規模以上の主として海外旅行系リテーラー16社中16社(17社中11社)、販売高100億円以上の総合リテーラー10社中8社(9社中6社)、販売高50億円以上の私鉄系総合リテーラー13社中10社(15社中10社)、インハウスエージェント14社中14社(14社中13社)、取扱額30億円台規模の小規模専業リテーラー12社中6社(12社中4社)、取扱額15億円台規模の小規模専業リテーラー8社中7社(9社中4社)が黒字とした。この黒字企業のみでは営業利益率は4.7%(全体4.1%)、一人当たりの営業利益は全体で62万3000円、黒字企業では72万1000円となった。
▽取扱高営業利益率(営業利益/取扱高)
1995年/0.07%
1996年/0.20%
1997年/0.12%
1998年/-0.17%
1999年/0.21%
2000年/0.41%
2001年/-0.03%
2002年/0.07%
2003年/0.24%
2004年/0.53%
従業員一人あたりの営業利益は55万2000円で昨年の22万3000円から大きく増加し、従業員一人あたりの取扱高は1億489万2000円と2001年以来3年ぶりに1億円の大台に回復した。
また、旅行業を本業とし、業態の分類を行いやすい会社98社を対象とした分析では98社中81社が黒字を計上。内訳は総合大手11社中10社(12社中6社)、海外旅行専業のホールセラー6社中4社(7社中2社)、海外旅行素材卸売り業者8社中6社(9社中6社)、販売高50億円規模以上の主として海外旅行系リテーラー16社中16社(17社中11社)、販売高100億円以上の総合リテーラー10社中8社(9社中6社)、販売高50億円以上の私鉄系総合リテーラー13社中10社(15社中10社)、インハウスエージェント14社中14社(14社中13社)、取扱額30億円台規模の小規模専業リテーラー12社中6社(12社中4社)、取扱額15億円台規模の小規模専業リテーラー8社中7社(9社中4社)が黒字とした。この黒字企業のみでは営業利益率は4.7%(全体4.1%)、一人当たりの営業利益は全体で62万3000円、黒字企業では72万1000円となった。
▽取扱高営業利益率(営業利益/取扱高)
1995年/0.07%
1996年/0.20%
1997年/0.12%
1998年/-0.17%
1999年/0.21%
2000年/0.41%
2001年/-0.03%
2002年/0.07%
2003年/0.24%
2004年/0.53%