JTB、セントラル警備と旅行中の留守宅セキュリティで取次、07年度1億円目標

  • 2005年11月24日
 ジェイティービーとセントラル警備保障(CSP)はこのほど、旅行中の留守宅セキュリティサービス「JTB留守番多助(るすばんたすけ)」を開発、全国のJTB支店で12月1日からCSPへの取り次ぎを開始する。JTB留守番多助はCSPが自社で提供するホームセキュリティーサービスの商品を短期間に適応するようにアレンジしたもので、料金は2万100円からなど、本格的サービスを取り入れつつ、警備機器を据え置きの簡易設置型とすることで値ごろ感ある料金設定とした。サービス対応エリアは17都道府県で、CSPのサービス拡大に合わせ今後、順次規模を広げる予定。JTB、CSPは低価格、広域展開、豊富なオプションの3本柱で商品をアピールしていく。2006年度は商品の浸透を図り、2007年度の販売目標は1億円、取扱世帯数は2500世帯を目指す。

 JTB留守番多助の主な販売対象はロングステイ、クルーズ、海外ウェディングなどの旅行者。JTBでは、海外ウェディングは家族全員で参列する傾向にあり、マーケットが特に大きいと捉える。また、今年8月、本社事業創造本部にロングステイ事業推進室を立ち上げ、団塊世代の大量退職後に予測される2週間以上の海外での滞在をサポートしており、今回もその一環のサービスとする。

 ツーリズムマーケティング研究所の調査で、旅行の阻害要因の11.4%が「動物、植物の世話で家が空けられない」と回答。また、ロングステイ希望者は「海外滞在で気がかりなこと」の質問に対し、留守宅のケアが49.2%、盆栽やペットの世話が33.7%となるなど、滞在先の安全に加え、日本での安全・安心を求める声が高いことから今回のサービス展開に至った。

 JTB留守番多助のサービスは、利用者の留守宅に警備機器を設置し、センサーが泥棒などの侵入を検地した場合にパトロール員が駆けつけるもの。プランは1週間から6ヶ月までの週単位で契約でき、各種料金に含まれる特典として補償制度も用意する。
 さらに、オプションとして留守管理サービスやペットシッター・サービスを提供。留守宅管理サービスでは、利用者の出発日から帰宅日まで専門スタッフが担当し、清掃、ゴミ出し、洗濯をはじめ、植栽の水遣り、郵便物の取り込みなど幅広く対応する。なお、サービス提供する、北海道、宮城、福島、東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、静岡、愛知、大阪、兵庫、京都、滋賀、岡山、広島、福岡の17都道府県のうち、オプションサービスは、関東4都県、愛知県、関西の大阪、兵庫、京都の公共交通機関沿線となる。