JALグ、第3四半期の国際線の旅客単価増、中国・東南アジアの回復寄与

  • 2005年2月5日
 JALグループの平成17年3月期第3四半期(平成16年4月〜12月)の連結業績は営業収益9.6%増の1兆6116億2800万円、営業利益は830億8200万円(前年:430億2400万円の赤字)、経常利益は1088億3800万円(同:387億9200万円の赤字)、当期純利益は792億4300万円(同:538億7000万円)であった。このうち国際旅客は26.4%増の5124億4100万円、有償旅客数は30.7%増の1099万2739人である。第3四半期についてはヨーロッパ、ハワイ線などは年末の日並びの悪さなどを要因として長距離路線は低迷したものの、中国・韓国線が好調に推移したほか、東南アジア線も緩やかな回復で、単価は5.3%増となった。国内線は旅客収入が0.2%減の5114億5300万円、有償旅客数は5.4%減の3385万918人と台風の影響で旅客数は減少した。ただし、旅客単価は5.5%増となり、半期では0.3%減となっていた収入から、若干上方へと向いた。通期予想は中間期に修正した営業収益2兆1280億円、経常利益が660億円、純利益230億円としている。
 なお、旅行企画販売事業については売上高が前年比10.6%増の3243億7700万円、営業利益は12億8200万円(前年:12億4200万円の赤字)である。ジャルパックは予想に比べアメリカ、ヨーロッパ方面の需要が弱含みに推移するが、ハワイ、ミクロネシアが堅調であるほか、東南アジアや中国の需要回復で増収となっているほか、ジャルツアーズについても北海道のスキー、東京ディズニーランド関連の商品が順調という。なお、航空旅客関連の国際線、国内線の動向は下記の通り。

▽国際線
旅客収入/5124億4100万円(26.4%増)
有償旅客数/1099万2739人(30.7%増)
有償旅客キロ/516億9647万3000人キロ(20.0%増)
有効座席キロ/748億4834万3000席キロ(10.8%増)
有償座席利用率/69.1%(5.3ポイント増)

▽国内線
旅客収入/5114億5300万円(0.2%増)
有償旅客数/3385万918人(5.4%減)
有償旅客キロ/251億5716万1000人キロ(5.4%減)
有効座席キロ/394億8240万1000席キロ(3.7%減)
有償座席利用率/63.7%(1.2ポイント減)