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エアトランセ、就航は3月13日、将来的にコミューターで100路線展開目指す

  • 2005年1月31日
 エアトランセは函館/とかち帯広間の定期便を3月13日から、就航する。代表取締役社長の江村林香氏は「ビジネス需要だけでなく観光を主体としながら黒字化を目指す。最終的にはコミューター路線だけで100路線を展開したい」と語り、将来は「仙台、新潟、名古屋、また九州地域など地域に特化したコミューター会社を目指す」と意気込みを示す。観光の主要な客層として江村氏の想定では、自身が全国展開する観光ハイヤーの主要な顧客である「50代から70代の観光バスを好まない旅客」の取り込みを狙う。利用機材はレイセオンエアクラフト社のビーチ1900D型機で総座席数は18席。このうち旅行会社と販売契約を結ぶのは半分の9席程度を見込んでおり、正規運賃の2万5000円、事前購入運賃は2万円から若干程度安い料金を提供する考え。
 当初、エアシェンペクスとして事業の展開を予定していたが、昨年8月に江村氏が事業を引き継ぎ。この間に「経費は約半分に削減されている」ことから、運航の開始から収支は初年度から黒字を目標とする。計画では年間の提供座席数は就航率95%で2万5000席、搭乗率は61%から繁忙期に72%と想定。売上は月間4000万円、年間で5億円としている。

 また、エアトランセの顧問にエイチ・アイ・エス会長の澤田秀雄氏が就任。澤田氏個人の会社である(有)秀インターナショナルから出資することから、エイチ・アイ・エス、スカイマークエアラインズ(BC)との関係も会見の席上で問われたが、「あくまでもコラボレーション、提携などの予定は無い」と語り、「BCは幹線料金の値下げの問題だが、今回は地域活性化や地域の利便性の問題」として、あくまで次元の異なることを指摘し、顧問として相談に乗ることが原則との姿勢を強調。また、「本気で地方の活性化を担い、ビジネス的にも黒字にするには多くの株主で構成する方が良い。社会的にも地元の利便性が増し、貢献できること」と語り、経営についてはアドバイスに留める考えだ。

▽エアトランセ運航スケジュール
F001 函館 08時30分発/とかち帯広 09時40分着
F003 函館 11時50分発/とかち帯広 13時00分着

F002 とかち帯広 10時10分発/函館 11時20分着
F004 とかち帯広 13時30分発/函館 14時40分着