MD、世界遺産ツィンギ・デ・ベマラの観光チャーターを来上期に設定へ

  • 2004年11月24日
 マダガスカル航空(MD)は、世界遺産の「ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区」を上空から観光するチャーター便を、来年5月から10月にかけて毎週木曜日に運航する。機材はツインオッターの呼称を持つDHC-6型機の16人乗り。ツィンギ・デ・ベマラはムロンダバーという街から約3日間の日程でツアーを実施しているが、設備の整った宿泊施設が無いこと、時間的に短縮する要望が旅行会社、旅客ともにあったことから、今回のチャーターによるツアーの実施へ踏み切ったもの。
 フライトは午前10時にアンタナナリボを出発し、途中、給油の時間を含めた所要時間は約4時間。ツィンギーの上空からは30分ほど低空で遊覧飛行を行う。料金は正価(NET価格)が1人あたり3万5000円程度を予定しており、旅行会社と本格的な交渉に入る。

▽バンコクでの乗継に大きな変更無し
 MD日本支社によると、今年夏に開催したセミナーの席上でMDバンコク発着便について、日本路線との接続を高める予定が出ていたが、この件は実現に至らなかったという。これは、機材繰りの関係で、激しい競争を行うパリ線のスケジュールが現在、最も良い時間帯の発着枠を確保しているものの、この路線への影響を考慮。現実的には、バンコク線において来年下期スケジュールにタイ国際航空(TG)との接続を若干、修正するに留まるとの見通しだ。