FI、来年チャーター8本目標、今後5年間で2万人の送客目指す

  • 2004年11月18日
 アイスランド航空(FI)は来年、日本/レイキャビック間で8本のチャーター便運航を目指す。これはこのほど開催したヴェスト・ノルデンセミナー、およびワークショップで明らかにしたもの。今年は羽田発3本、福岡発名古屋経由を1本の合計4本を運航。搭乗率が平均90%ほどと好調であったことから、FI日本地区総支配人の坂田文保氏は、「羽田、中部、福岡、沖縄で旅行会社と話し合いを進めている」として、来年に向けた準備を進めている。また、「シニア層の旅客は長時間のフライトを敬遠する傾向があり、デスティネーションに興味を持ちながら訪問を断念する声を聞く」と坂田氏は語り、直行便のメリットを生かし、こうしたシニア層の背中を押す誘導を図る考え。
 また、アイスランド航空(FI)、グリーンランド航空(GL)、アトランティック航空(RV)、エアーアイスランド(NY)は今後5年間で、アイスランド、グリーンランド、フェロー諸島へ日本人2万人の送客を目標とする。今後、アイスランド、グリーンランド、フェロー諸島の3ヵ国を「ヴェスト・ノルデン(大西洋の西北)」とし、中欧、北欧、南欧、東欧だけでなく、新しいヨーロッパのデスティネーションとして打ち出す考えだ。今年は上述の3ヵ国の日本人訪問者数は約4500人になる見込みだが、目標達成に向け、チャーター便に加え、フィンランド航空(AY)と来年夏期スケジュールにおいて、ヘルシンキ/レイキャビーク線の運航で日本からの同日着を目指す。AYはアイスランド、グリーンランドのデスティネーションのプロモーションを今年から着手しており、来年も継続する意向を受けたものだ。
 なお、アイスランドは近年、外国人の旅行者が増加しており、今年は30万人超となる見込み。こうした状況に合わせ、首都レイキャビークのホテルの建設が進むなど、ハード面の充実も着々と進んでいるようだ。