LX、CEOフランツ氏来日、来夏からNRT/ZRH線デイリー化に意欲 〜関空、名古屋も視野〜

  • 2004年10月22日
 スイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)社長兼最高経営責任者(CEO)に7月就任したクリストフ・フランツ氏がこのほど来日、現況と今後について語った。収益状況は原油高の影響でスイス国内の運賃を値上げしたものの、全体の約25%から30%の転嫁に留まり、今年の最終損益で赤字からの脱却を目指していたが赤字となる見通し。だが、「収益は想定の10%増を確保し、過去2年間の財務的に厳しい状況を打開しつつある」ようだ。
 日本市場での展開は、夏期スケジュールから週6便で運航する成田/チューリッヒ線について、「成田のスロット枠を確保し、早期にデイリー運航の実現を図る」考えを強調。特に、旅客需要については昨年の下降基調から転じ、今年は上昇する回復傾向にあることから、「夏期スケジュールには実現したい」とする。また、当面の課題である財務基盤の確立、旅客需要の見通し、機材繰りの条件をクリアすることが前提としながら、関西、中部への乗り入れに意欲を示している。
 なお、LXは先ごろ、ワンワールド加盟を見送る決定を下しているが、提携戦略について当面、2社間の提携関係を模索する。アライアンスについては、個人的見解とした上で、「競争力強化のために将来的には重要であり、中長期的には加盟する。ただし、財務状況などを含め、企業の強さを持つときに検討するもの」とした。