カンボジア・ラオスの子供に絵本を、JALグループのボランティア活動

  • 2004年10月8日
 日本航空広報部はこのほど、「第3回カンボジア・ラオスの子どもたちに絵本を送る会」を実施、JALグループの社員ボランティア約20名が参加し、絵本づくりに取り組んだ。これは、シャンティ国際ボランティア会(SVA)が企画、運営する「絵本を届ける運動」にJALが協賛、社会活動の一環として行う活動だ。広報部ではグループ会社間の交流促進の場としても位置付け、社会活動の重要性、JLの運航便数も多いアジア圏での活動を行っている。
 先ごろ、ラオスを訪れたJAL広報部の柿沼智洋氏によると、現地の図書館は数年前に日本から送られた絵本がボロボロになるまで読まれているという。これはラオスに日本の様にストーリー仕立ての絵本が少ないことから、子供は楽しみながら、文字に親しんでいるようだ。
 活動のメインとなる絵本づくりは、ラオス語の翻訳シールを切り取り、日本語の文章の上から貼付けること。参加者は黙々と作業をする。理由は実際にやってみて分かったが、絵の中に書く文字にも翻訳シールを細かく切るからだ。ただ、時間が経つと手馴れた手つきとなるのも黙々と作業を進めるからだろう。最後にラオス語で製作者の名前と一言メッセージを記入し、気持ちを吹き込んだら完成だ。
 参加者の中には第1回から参加している人もおり、ボランティア仲間という感覚も生まれているようだ。柿沼氏は「全国支店などで、こうした活動を行っていきたい」と話す。また、本づくりに参加した社員を対象に、作成した絵本が現地でどのように利用されているかを見学する旅行も近い将来に実現したいという。