CX、来上期から名古屋、福岡で増便へ、日本発旅客が05年回復見込みで

  • 2004年9月8日
 キャセイパシフィック航空(CX)日本支社長に就任したデーン・チェン氏がこのほど、日本線の現状、今後の見通しについて会見した。現在、日本線の旅客需要については2003年比で大きく改善するものの、02年比には及ばない。この要因は観光客の回復の遅れが主だが、チェン氏は「02年並に到達するには05年に入ってから」と言及し、日本発の旅客需要の完全回復には若干の時間的な余裕が必要であるとの見通しを示した。
 ただし、05年上期からは積極策を模索する。特に、「名古屋、福岡で増便を検討する」と語り、「中部国際空港の開港によって、夏に向かい日本発の旅客需要は増加する」との予測を示し、今後は増便に向けた詳細を詰める方針だ。また、福岡については「香港からの飛行時間が短く、2泊3日の旅行に適したデスティネーション。(日本の)インバウンドが増便の主な理由」とコメントした。
 また、CXは下期のマーケティング方針として、香港政府観光局(HKTB)が展開するキャンペーン「香港新発見!」との連動を強調。これまで提供してきた「香港まるごと特典ブック」をリニューアルし、CXが薦める香港の活気ある街並みを紹介。機内や香港滞在時にも活用できる情報を持つクーポンブックとした。また、「アジア・マイル」の入会促進キャンペーンを15日から展開するほか、新たにHTMLメールを開始し、旅行情報を提供し、需要促進につなげる考え。