LAX空港、改築工事は「安全」が鍵、電車を利用し利便性向上も図る
[ロサンゼルス−宮田麻未] ロサンゼルス国際空港の長期計画担当副エグゼクティブ・ディレクターのジム・リッチー氏は27日、2007年春を目処に完成を予定する空港の大規模改築工事について明らかにした。着工は今年下旬を予定、完成後にはピープルムーバーと呼ばれる電車システムを利用し、空港ターミナルと公共交通網、レンタカーの受け取りや返却場所などをスムーズに結ぶことが大きなポイントとなる。このピープルムーバーの稼動により、空港周辺の交通渋滞は大きな改善が見込まれている。また、航空機からの荷物の積み下ろしや受け取り場所までの移動などの面でも大幅なスピードアップが期待されており、旅客は空港に到着後、空港を出るまでの時間短縮でも効果のあるものとなりそうだ。
この改築工事の全般に渡り、空港運営の効率化と利用者の利便性向上が主な目的だが、その基盤には「セキュリティ」の問題が考えられている。特に、人の流れの効率化や、乗降客の車をターミナルに近寄せない工夫も行うことで、空港をテロなどの危険から守ろうという姿勢が現れている。これまで、ゲートに入る前に一回だけのセキュリティ・チェックも、ピープルムーバーに乗車する前に予備スクリーニングが行われるシステムが作られる予定。爆発物発見などの訓練をされた犬を連れた構内巡回も強化する。改築工事の予算である2億2500米ドルのうち、40%以上がセキュリティ強化に関連に投資する予定だ。
リッチー氏が紹介した「安全な新LAX空港」のイメージは、いかにも近未来的な美しいもので、空港利用が飛躍的に便利になることが強調されている。しかし、安全対策が強化すれば、「管理された空港」の雰囲気が強まることは避けられないだろう。アメリカ国土安全保障省が進めようとしている、指紋採取や写真撮影の義務化への動きなどと共に、今後の進展が注目される。
この改築工事の全般に渡り、空港運営の効率化と利用者の利便性向上が主な目的だが、その基盤には「セキュリティ」の問題が考えられている。特に、人の流れの効率化や、乗降客の車をターミナルに近寄せない工夫も行うことで、空港をテロなどの危険から守ろうという姿勢が現れている。これまで、ゲートに入る前に一回だけのセキュリティ・チェックも、ピープルムーバーに乗車する前に予備スクリーニングが行われるシステムが作られる予定。爆発物発見などの訓練をされた犬を連れた構内巡回も強化する。改築工事の予算である2億2500米ドルのうち、40%以上がセキュリティ強化に関連に投資する予定だ。
リッチー氏が紹介した「安全な新LAX空港」のイメージは、いかにも近未来的な美しいもので、空港利用が飛躍的に便利になることが強調されている。しかし、安全対策が強化すれば、「管理された空港」の雰囲気が強まることは避けられないだろう。アメリカ国土安全保障省が進めようとしている、指紋採取や写真撮影の義務化への動きなどと共に、今後の進展が注目される。