ANAセールス＆ツアーズはこのほど、中華人民共和国国家旅遊局に対し、ANAセールスが100％出資する旅行会社「全日空国際旅行社（中国）有限公司」の設立を申請した。ANAセールスによると、国家旅遊局の批准、関係機関の登録申請を行った後、平成16年度内の早期に新会社の営業開始を目指すという。設立当初の業務は主に日本人を中心とする外国人の中国への入境旅行業務で、中国人の国内旅行業務も手掛ける予定だ。資本金は60万米ドル（約6500万円）。
　なお、ANAセールスでは2004年度から中国方面の施策として社内での目標を設定する3ヵ年計画を立案中だ。この中で「中国10万人キャンペーン」を展開し、日本発中国行き旅行商品の販売を強化する方針。このキャンペーンで2004年度に7万人、05年度に8万5000人、06年度には10万人の送客を目標とする。特に、今年は3月から全日空（NH）が杭州へ就航することから浙江省をはじめとする中国江南地区と、成田／瀋陽線を利用する中国東北地方の商品を拡充する。今年度はハローツアーで3万人強、ユニット商品で1万人強、航空券や地上手配などのFITで約2万4000人程度の取扱いを目指す。