JATA海旅委、需要喚起でミッション派遣、地方ではセミナーも開催へ

  • 2004年1月21日
 日本旅行業協会(JATA)は先週の16日に海外旅行委員会、今週20日に外国人旅行委員会、21日には国内旅行委員会を開催し、2004年度の具体的な業務内容の詰めを進めている。特に、海外旅行はJATA会長の新町光示氏が「2007年に2000万人達成を目指す」との目標を掲げており、この実現に向け、需要の回復、および喚起の施策を中心に検討している。この中で、デスティネーションにミッションの派遣が決定しているのは3件。まず、JATA副会長の舩山龍二氏を団長に2月17日出発を予定するトルコ、JATA理事長の石井幸男氏を団長に2月26日出発を予定するマレーシア、そして新町氏を団長に2月28日出発を予定するフィリピンだ。特に、トルコは外務省の危険情報「渡航の是非を検討してください」が継続しており、安全の確認のため市当局や警察関係者と意見交換し、需要回復に向けた方策を検討する。
 これに加え、ラオス、ミャンマーなどの東南アジア、インド、メキシコ、キューバ、コスタリカなど中南米の政府、観光局からミッション派遣の依頼もある。特に、東南アジアは複数国でデスティネーション開発を進めており、地方で複数の観光局とJATAが共同でセミナーを開催する方向で検討を進めており、2004年度に地方でのセミナーを随時、実現する意向だ。また、9月に開催予定のJATA世界旅行博では、日本人訪問者数が10万人から30万人程度のデスティネーションの参加を促すため、ブース出展料を安く設定する考え。これにより、旅行関係者や消費者との意見交換で日本市場の特性の理解を図る狙いだ。