BC、代表取締役に筆頭株主の西久保氏が就任へ

  • 2003年12月19日
 スカイマークエアラインズ(BC)の代表取締役社長に筆頭株主の西久保愼一氏が1月28日付で就任する。これは19日に開催した取締役会で内定したもの。正式には2004年1月28日に開催する第7回定時株主総会、および取締役会を経て就任となる。なお、現代表取締役社長の井上雅之氏は株主総会で任期満了となり退任する。
 会見でBC代表取締役会長の澤田秀雄氏は「BCはまだ、ベンチャー企業。サラリーマン社長ではなく、オーナー社長としての経営手腕が必要とされている」とした上で、「西久保氏への打診はこれまでのゼロでの経験と共に、増資後に共同で仕事を進めたこと、決済の手法などを見て1ヶ月ほど前に打診した」と社長依頼の背景について述べた。また、退任する井上氏には「半期黒字の達成や、これまでの航空会社での経験を生かしてくれた」とし、「あえて言えば、マネジメントについては勉強する余地がある」と語る。
 増資により筆頭株主となった西久保氏の経営参画に注目が集まっていた中での、今回の決定。澤田氏はBCの企業としての成長度合いを「大学を卒業して独り立ちしてお金を稼ぐようになった段階」と例えたが、利益の確保に向けて西久保氏の経営手腕が大きく寄与するものとの判断があったようだ。
 新社長に就任予定の西久保氏は「航空会社の知識は十分ではない。ただし、経営者として改善するところは多い。具体的に即実行するものは、社内組織とコンピーター・システムの充実を図ること」と語る。特に、コンピューターに関しては、「これまで機材の投資など航空会社として生き抜くための部分に投資をしてきた。ただし、背後で支えるコンピューターシステムは既に以前のものとなり、早急に改善する」との考えを明らかにした。