「感動市場」規模は5兆円、旅行はメインの50、60代の支持獲得

  • 2003年12月18日
 人々が感動するための商品やサービスを提供する「感動ビジネス」の市場規模はおよそ5兆円である。これは、インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」が行った「2003年の感動に関するアンケート」によるもの。「感動ビジネス」とは、感動に関連する映画や教材などの商品やサービスを提供することと定義されており、旅行もその中に位置づけられている。
 調査によると、「来年は今年よりもっと感動したいと思う」のは89%。そのうち「感動するために、意識的に行っていること」(「感動探し」と呼ぶ)があるのは38.6%で、年齢が高いほど割合が多くなり60代では57.6%が「感動探し」をしている。「感動探し」の方法は年代によって異なり、10代・20代は「映画を見る」、30代・40代は「良好な家族関係の維持」であるが、50代・60代は「旅行に行く」、「自然に触れる」など、旅行や観光関連の内容が多い。そのための「感動探し」に用いる金額は年代で上昇する傾向があり、10代では3900円だが、50代では1万3000円、60代では1万6700円であることから、調査では感動ビジネスのメイン客層は50代、60代であるとしている。「感動探し」の平均費用はひと月当たり1万1400円。これらをベースに感動ビジネス市場を年間5兆円と試算した。
 なお、感動する事柄のうち、商品やサービス自体に感動するのは約8.9%と少ない。しかし、性能が良い、使い心地がいいと感動された商品やサービスは76.8%の人が購入を決めているという。