ANAグループ、ICカード搭載の携帯電話でチェックインを簡略に

  • 2003年12月15日
 ANAグループはNTTドコモ、ビットワレットと提携し、「FeliCa_(フェリカ)」搭載のiモード対応携帯電話を利用した試験サービスを開始する。フェリカとはソニーが開発した非接触ICカード。偽造や変造がしにくく、高い安全性を保ちながら素早いデータ送受信ができるのが特徴。現在、JR東日本の「Suica」や電子マネー「Edy」などに利用されている。ソニーとNTTドコモは2004年1月を目処に合弁会社「フェリカネットワークス株式会社」を設立する予定で、フェリカ搭載のiモード対応携帯電話は2004年度中に販売される予定。
 このため、NTTドコモでは2003年12月下旬から、約5000台のプレビューサービス用携帯電話を利用し、提携企業各社と試験サービスを実施。ANAグループでは社員を対象に200台の試験サービス用携帯電話を使い、2004年2月から成田空港における国際線のチェックイン、2004年春頃から電子マネー「Edy」の試験サービスを行う。国際線チェックインでは、携帯電話をチェックイン機のICリーダーにかざすだけ搭乗券の受取りができ、座席指定なども携帯電話で行える。「Edy」の買物では200円の購入につき1マイルを加算する実験を目指す。サービスの実用化は同携帯電話が発売され次第、行う予定。