シンガポール、日本のVJCを倣いキャンペーン?日シンガ観光合同委員会

  • 2003年12月1日
 このほど開催された第1回会合「日シンガポール観光合同委員会」において、シンガポールが日本のビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)に倣い、「ビジット・シンガポール・キャンペーン」を展開する構想を明らかにした。ただし、STBによると現在のところ、具体的な名称やキャンペーン内容などは決まっていないという。シンガポールへの訪問者数は2001年が18.7%減の75万5239人、2002年が前年比4.3%減の72万3350人と減少傾向にあり、今年も1月から6月までの上半期はSARSの影響もあり、40.1%減の19万1502人と低迷。このことから、STBでは「いずれかの時点で、回復基調に戻す」と危機感は鮮明だ。来年1月1日付でSTB北アジア局長に就任するヴィンセント・チョン氏は、「3年程度で日本からの訪問者数を100万人に回復したい」(関係者)とも考えているという。
 なお、日シンガポール観光合同委員会では、日本、シンガポール両国が合同でアメリカ向けのプロモーションを展開することで合意に達した。これは国際観光振興機構(JNTO)がシンガポール政府観光局(STB)に働きかけ、日本への旅行者をシンガポールへ訪問する旅程とし、共同で観光促進を行うもの。また、シンガポール側はVJCの重点市場にシンガポールを加えるようにという要望があったという。