JALグループ、今年度の国際線計画は中国線で増便、前年度比1%増

  • 2003年1月23日
 JALグループは2003年度の路線便数計画、および機材計画を策定した。国際線では中国線を中心に増便が行われる。たとえば名古屋/北京線は2便増便し週5便運航、福岡/上海線は2便増便し一日1便の運航とするほか大阪/広州線は週2便で運航を再開、東京/昆明線を運休し大阪発着に変更、大阪/昆明線として週2便で運航する。これにより国際線の有効座席キロは2002年度比1%増となる予定。
 国内線では羽田/山形線、伊丹/女満別線、札幌/新潟線、福岡/新潟線を日本エアシステム(JD)の運航で新設し一日1便で運航する。また、羽田/札幌線で日本航空(JL)、JD合計で現在24便の運航をJL運航で一日21便とするなど重複路線で競争力のある便数を維持しながら、JL・JDのどちらかが運航することで機材運用の効率化を図る。国内線の有効座席キロは2002年度比2%増となる。ただし、これらの事業計画は関係官庁の認可取得が前提となっている。
 なお、JALグループでは2003年4月からの旅客・貨物事業の営業およびサービス施策も策定、2004年の基幹システム統合、事業再編を前に「JALブランド」で営業・サービスの基準、名称を原則的に統一する。サービスの名称では予約時の事前座席指定はJDでは「楽らくシートリクエスト」をJLの「事前座席指定サービス」に統一、基幹空港でのラウンジの名称も「サクララウンジ」に統一する。また国内線では「JALスマイルサポート」と称し、手伝いが必要な旅客のサポートを充実する方針。そのため、スマイルサポートデスクを新設(JL:0120-37-8625、JD:0120-186-283)、幼児連れの旅客には空港ではベビーカーの貸出し、機内ではミルク作りの手伝いや専用毛布の貸出しを行うなど、予約から空港、機内と一貫したサービスを提供する。