「派遣添乗員の労働実態と職業意識」、長時間労働の実態が浮き彫りに
日本添乗サービス協会(TCSA)は2001年11月に札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5地区の添乗員1095名に対して労働条件の実態を調査、このほど「派遣添乗員の労働実態と職業意識」として公表した。これによると添乗員が労働実態や労働条件に対して抱く不安・不満は「日当が低い」が64.0%(98年時から4ポイント増)、「福利厚生制度が不十分」が51.1%(1.0ポイント増)、「収入が不安定」が50.3%(6.4ポイント減)、「一日の労働時間が長すぎる」が45.4%(5.3ポイント増)などである。1日当たりの平均労働時間を見てみると全体の7割以上が12時間以上の労働、16時間以上の労働も11.4%で、平均の労働時間が13.5時間と長時間労働の傾向にある。それに対し添乗の日当の平均は国内が約8700円、海外が約1万2700円、時給では国内が約669円、海外が約927円が実情。希望する日当額は国内で1万1300円、海外は1万7500円と回答しており、実態と希望に大きな格差がある。
ただし、派遣添乗業務の魅力として40.4%が「仕事が楽しい」、30.7%が「多くの人と接する機会が持てる」などを挙げ、不満や不安と同時に仕事に対する魅力を感じている人も多いということが分かる。
ただし、派遣添乗業務の魅力として40.4%が「仕事が楽しい」、30.7%が「多くの人と接する機会が持てる」などを挙げ、不満や不安と同時に仕事に対する魅力を感じている人も多いということが分かる。