東京商工リサーチによると､エア･ドゥ(HD)は､6月25日に東京地方裁判所に対して民事再生手続開始の申立てを行った｡負債額は約58億円｡今後は資本金を9割以上減資し､再建を目指す｡HDは平成14年3月期に年間運航便数4185便、搭乗客数83万361名で､売上高119億7300万円を確保したが､搭乗率は開業以来計画通りに伸びず､開業費等の償却額も多額に上り75億300万円の累積欠損を内包していた｡
　HDは全日空(NH)に対して支援を要請｡NHは､包括的な提携を今後実施することに基本合意し､今後は具体的な協議を進める｡具体的な提携項目は今後､両社で協議するが､販売提携や予約・販売システムの共通化､マイレージプログラムの共通化や国内コードシェアなど営業関連業務の提携と整備・空港ハンドリング関連業務などの提携が主な内容になる予定だ｡