HIS、平成14年10月期決算予想を下方修正、中間純利益は8割減

  • 2002年6月18日
 HISは昨年12月21日に発表した平成14年10月期決算の業績予想を下方修正した。平成13年11月1日から平成14年4月30日の中間期連結売上高の予想は昨年12月時では1113億1000万円であったが、今回は9.8%減となる1003億7400万円(前期比11.2%減)、経常利益では24億1000万円の予想を70.6%減の7億800万円(前期比3.2%減)、純利益は10億3000万円の予想を81.9%減の1億8600万円(前期比79.2%減)と、いずれも前年実績を下回る予想に修正した。
 一方、通年では5月実績が速報ベースで売上・送客数とも9ヶ月ぶりに前年を上回り好調の見通しで夏に向けてさらなる回復を見込んでいるものの、回復速度は楽観視できない状況と判断し、売上高は前回予想の2517億6000万円の4%減となる2416億円(前期比0.001%増)に修正。また、経営の効率化や旅行業への経営資源の集中という経営方針を徹底し、経常利益は66億2000万円の予測を29.2%減の46億9000万円(前期比14.7%減)、純利益は37億2000万円の予測を25.1%減の24億5000万円(前期比11.9%増)と、下方修正をしたものの最終利益で前年実績を上回る予測をしている。
 なお、中間決算の発表は来週月曜日から水曜日の間に行なわれる予定。