ANA X、旅特化の動画サービス開始 ローカル番組から航空券・宿泊予約へ誘導
ANA Xは8月31日、旅と地域に特化した動画配信サービス「ANA Traveler’s TV」を開局した。全国のローカル放送局やケーブルテレビ局などが保有する地域コンテンツを旅行者向けに再編集・提供し、動画の視聴から航空券や宿泊、アクティビティの予約までつなげる。地域映像を旅行需要の喚起や送客に活用する狙いだ。
同サービスでは、地域の情報番組やバラエティ、ドラマ、ドキュメンタリーなど、従来は主に放送地域内で視聴されてきた映像を「旅のガイド」と位置付けて配信する。都道府県や海外のANA就航地ごとにコンテンツを整理し、旅行先を検討する段階から出発前、旅行後まで利用者との接点をつくる。
海外については、日本の放送局などが制作した海外ロケ番組のほか、現地在住の日本人クリエイターなどからもコンテンツ提供を受ける。コンテンツホルダーにはベルトラなども参画。ローカルコンテンツを扱う合同会社LCBとも連携し、番組に登場したスポットの情報をもとに地図リンクを設けるなど、映像を旅行計画に活用できる仕組みを整える。
サイト内では宿泊施設や自治体の紹介、旅行記事なども掲載し、ANAの航空券予約や宿泊、アクティビティの手配画面へ遷移できるようにした。動画による旅行需要の喚起だけでなく、実際の予約まで一連の導線として設計する。
料金は、全エリアを視聴できる「周遊プラン」が月額980円、1エリアを1週間視聴できる「旅先プラン」が790円。視聴料の一部をコンテンツごとの視聴比率に応じて、放送局や制作会社、クリエイターに還元する仕組みも導入する。
開局時のコンテンツ数は320本。2027年8月までに、ANAが世界に先駆けて就航させたボーイング787にちなみ「787コンテンツ」まで拡大することを目標としている。ANA Xは今後も系列や放送地域を越えて参画パートナーを広げる方針だ。
