「価値を決めるのはお客様」-BOJ野口貴裕氏が語る、高付加価値旅行の本質
野口 一番大切なのはパッションです。インバウンドを盛り上げたい、日本へ来る外国人旅行者に喜んでもらいたいという強い思いを持っている人ですね。 サービス業ですから、ホスピタリティマインドを持ち、お客様のために自然と動けることが大切です。
また、弊社で活躍している人に共通しているのは、自らイニシアチブを取って行動することです。言われてから動くのではなく、自分で考え、スピード感を持って対応できる人、お客様の立場で物事を考えられる人は伸びています。現在は、多くのポストで募集をしておりますが、例えば経験者向けにはDMC事業のマネージャー、新たに業界へ入る方向けにお客様一人一人に合わせた旅程を作成・提案するトラベルデザイナーなどを募集しています。
野口 引き続き、地方への送客には力を入れていきたいと思っています。そのためにも地方での営業拠点または現地企業とのパートナーシップには前向きに取り組んでいきたいです。
地方へ行くと、本当に素晴らしい伝統工芸、文化、職人さんと出会います。しかし、後継者不足にも悩まされている方々も多く、技術が次世代に継承されずに途絶えてしまうケースも起こっております。インバウンドを通じて、日本の伝統文化や技術が次の世代へ受け継がれていく仕組みをつくっていきたいと考えています。
野口 今は、需要と供給を比べると、まだ需要の方が大きいと感じています。ですから、旅行会社同士も「競合」という考え方をなくした方がいいのではないでしょうか。競合とは同じパイを奪い合う相手ですが、今はパイそのものが大きく、それぞれ違うところを食べている状態です。情報を共有しながら、一緒に日本の観光業界を盛り上げていく段階に来ていると思っています。競争の「競」ではなく、共に取り組む「共」。そういう時代なのではないかと思っています。