HISが海外進学支援、NCNと連携し米国留学の経済的負担軽減へ

  • 2026年6月10日

 HISは、NCN米国大学機構と日本人学生の米国大学進学支援および奨学金制度のプロモーションに関する業務委託契約を締結した。NCNによる旅行会社と連携した同制度の普及活動は業界初の取り組みであり、留学費用の高騰を背景に、経済的負担を抑えた米国留学の機会拡大を目指す。

 同取り組みおいて、HISは若年層へのリーチ力や全国ネットワークを活用し、NCNが提供する返済不要の「米国大学スカラーシップ(奨学金)制度」の普及を推進する。近年は円安やインフレの影響で留学費用が上昇し、日本人留学生数は減少傾向にある一方、グローバル人材への需要は高まっている。両者はこうした課題に対応し、経済的な理由で海外進学を断念する学生の支援を強化する考えだ。

 具体的には、HISの営業網を活用して全国の学校に対し同制度の導入提案を進めるほか、学校内での海外進学相談会の開催を支援する。相談会では、米国大学進学のメリットや奨学金獲得に関する情報提供を行い、生徒が海外進学を具体的な進路選択肢として検討できる環境づくりを進める。

 また、進学決定後はHISが航空券手配や渡航支援を担当し、NCNは現地大学での学習支援やキャリア指導を提供する。出発前から卒業までをカバーするワンストップ体制を構築することで、学生や保護者の不安軽減につなげる。

 NCNの奨学金制度は、提携する米国の公私立大学で日本人学生を対象に授業料を減免するもので、平均して授業料の約半額相当が免除される。これまで7500人以上の日本人学生を米国大学へ送り出しており、新規利用者の90%以上が返済不要の支援型奨学金を受給しているという。今回の協業により、両者は経済的負担の軽減と進学後のサポートを通じて、海外で学ぶ若者の裾野拡大を図る。