IHGサンディリア氏、ANA連携強化の狙いを語る 「日本市場は大きな成長余地」
サンディリア IHGは世界で1億6000万人以上の会員数を有しています。データポイントとしては非常に大きいものです。
我々がまず重視しているのは、お客様の宿泊体験をより良くすることです。例えば、プロモーションやオファーを行う際にも、お客様が『これは自分に合っている』と思っていただけるような提案をしたい。そのためのデータ活用が重要だと考えています。
AIの活用も今後進んでいくと思いますが、ホテル業界は長い歴史を持つ業界です。お客様へのおもてなしや宿泊体験の本質は変わらないと思っています。
サンディリア 我々としては、できるだけ多くのお客様に宿泊していただくため、複数の販売チャネルを重視しています。直接予約、OTA、旅行会社など、それぞれ重要です。楽天との提携もその一環で、楽天ポイントを通じてIHGホテルを利用していただける環境を整えています。
日本市場では、外資系ホテルブランドのシェアは客室供給ベースで約5%程度です。海外市場と比較するとまだ低い水準で、成長余地は大きいと見ています。そのためにも、既存の旅行会社やOTAとの連携は欠かせません。
サンディリア IHGは現在、日本全国で61ホテル、約1万6000室を展開しています。地方都市では日本人宿泊客の割合が圧倒的に高いです。一方、東京、大阪、京都では外国人宿泊客の割合が高くなっています
サンディリア 日本市場は非常に特別な市場だと考えています。インバウンド需要は大きく成長していますが、特に外資系ホテルの成長率が非常に高い。
過去5年間を見ると、日本全体の新規ホテル供給は年率2%程度ですが、外資系ホテルに限ると年率11%で成長しています。外資ホテルは最も成長しているセグメントだと思います。
IHGも現在61ホテルに加え、20ホテル超が開業予定です。日本の観光市場は世界でも非常に速いペースで成長しており、今後もホテル開発は続くと見ています。
サンディリア 最も重要なのは、安定した客室単価を確保できる市場かどうかです。
例えば、昨年開業したインターコンチネンタル札幌は、北海道初の外資系ラグジュアリーホテルですが、札幌は高単価でも十分成立すると判断しました。スキーリゾートや文化資源へのアクセスが良く、東京との航空便数も多い点などを評価しています。
一方で、第2・第3地方都市ではコンバージョン案件も多くなります。例えば佐賀や兵庫で開業したANAホリデイ・インは、地域の宿泊需要を重視した案件です。ANAとの共同ブランドで展開することで、需要を取り込めると考えています。
サンディリア 日本のホテル市場は世界第3位の規模ですが、IHGを含む外資ブランドのシェアはまだ低い。そのため、すべてのセグメントに成長余地があると見ています。
その中でも、ガーナーは注目ブランドです。また、ANAクラウンプラザやANAホリデイ・インなどの共同ブランドも引き続き伸びていくと思います。
さらに、ラグジュアリー分野ではリージェント軽井沢、リージェント京都もあります。インターコンチネンタルについても、昨年開業した札幌に続き、さらに成長余地があると考えています。