IHGサンディリア氏、ANA連携強化の狙いを語る 「日本市場は大きな成長余地」
IHGホテルズ&リゾーツは、日本市場での会員基盤拡大とホテル展開を加速する。ANAとの共同ロイヤリティプログラムを軸に、楽天やLINEなど国内サービスとの連携を強化し、直接予約の拡大や海外利用の促進につなげる考えだ。日本市場では現在61ホテルを展開し、さらに20ホテル超の開業を予定。IHGホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシア担当マネージングディレクターのアビジェイ・サンディリア氏に、日本市場戦略やインバウンド需要、地方投資の考え方について聞いた。
アビジェイ・サンディリア氏(以下敬称略) IHGとANAのジョイントベンチャーは今年で20年目を迎えます。IHGがこのような形でジョイントベンチャーを組んでいるのは日本だけで、非常に特別な関係です。今回の共同ロイヤリティプログラムも、お客様を中心に据えた取り組みになります。
IHGのロイヤリティ会員は世界で1億6000万人を超えています。一方、ANAも日本最大級のロイヤリティプログラムを持っています。今回の取り組みでは、IHGの世界の会員をANAにつなげ、ANAの会員にもIHGワンリワーズへ参加していただくことを目指しています。
特に日本市場では、IHGの会員基盤はまだ伸ばせる余地が大きいと考えています。その中でANAとの提携強化は非常に重要です。
サンディリア 消費者向けの戦略として、現在4つの柱があります。1つ目がANAとの共同ロイヤリティプログラム、2つ目が楽天との提携、3つ目がLINEミニアプリ、4つ目が今後発表予定のクレジットカード会社との共同ブランドです。
これらの施策を通じて、日本のお客様にIHGのグローバルネットワークの利便性を理解していただきたいと考えています。日本のお客様にとって、国内で馴染みのあるブランドを通じて世界のIHGネットワークを利用できる点は大きな価値になると思います。
サンディリア IHGとANAは単なる提携関係ではなく、ジョイントベンチャーです。非常に距離が近い関係性にあります。だからこそ、今後さらにプログラムを進化させていくうえで、非常に有利な立場にあると思います。
その一環として、会員向けイベントや特別体験の提供も強化していきたいと考えています。例えば昨年は、大阪・関西万博の英国パビリオンでIHGがスポンサーを務めました。今後はこうした特別な体験を会員向けに提供する取り組みなども検討していく考えです。
サンディリア IHGはグローバルホテルチェーンですので、日本のお客様にも国内だけでなく海外のIHGホテルを利用していただきたいと考えています。そのためにも、できる限りIHGのチャネルを通じた直接予約を増やしていきたいと考えています。
日本市場は、日本人が日本国内のホテルに宿泊する割合が非常に大きい市場です。その中で、楽天やANAなど、日本のお客様が使いやすいサービスと連携することで、ポイントを貯めやすくし、結果としてIHGホテルの利用につなげたいと考えています。
