JL、連結決算はIT不況・テロの影響で赤字転換、売上大幅減
日本航空(JL)の平成14年3月期決算は、連結売上高は5.6%減の1兆6086億8900万円、経常損益は371億1500万円の赤字、最終損益は367億2500万円の赤字を計上した。IT不況による国際貨物需要の低迷に伴う減収に加え、テロ以降の国際線を中心とした旅客減少が業績不調の主な理由だ。JL単体では売上高が7%減の1兆1694億9900万円。航空運送事業(JL、JAA、日本トランスオーシャン航空、JALウェイズ、JALエクスプレス、ジェイエア等)の売上高は6.5%減の1兆2360億900万円で、国際線が9.3%減の757億2400万円、国内線が1.9%減の350億9860万円となった。テロ後、旅客需要動向を踏まえた増減便、各種割引運賃の追加導入など増収施策を講じたが、旅客数は11.7%減となった。
ジャルパックはアメリカ・ヨーロッパ方面を中心に旅行客が激減、総取扱人数は前年比28%減となったが、ジャルストーリーなど含む旅行企画販売事業全般での売上高は2%減の3599億9600万円、営業損益は50億6800万円の赤字であった。
来期もテロの影響が残ると予想、厳しい経営環境に変わりないとしているが、高収益路線増便、経営体制・組織再編などを行い、連結で経常利益300億円、純利益230億円を見込んでいる(算出には米ドル・円の為替レートを130円、航空燃油費の一指標であるシンガポールケロンの市場価格を1バレルあたり25米ドルを想定)。
ジャルパックはアメリカ・ヨーロッパ方面を中心に旅行客が激減、総取扱人数は前年比28%減となったが、ジャルストーリーなど含む旅行企画販売事業全般での売上高は2%減の3599億9600万円、営業損益は50億6800万円の赤字であった。
来期もテロの影響が残ると予想、厳しい経営環境に変わりないとしているが、高収益路線増便、経営体制・組織再編などを行い、連結で経常利益300億円、純利益230億円を見込んでいる(算出には米ドル・円の為替レートを130円、航空燃油費の一指標であるシンガポールケロンの市場価格を1バレルあたり25米ドルを想定)。