法人出張市場、今後3年で回復加速も対応力に課題
エクスペディア・グループが世界10カ国のTMC担当者(214名)に実施した国際調査によると、95%が法人出張需要は今後3年でさらに拡大し、本格的な回復に向かうと回答しており、市場全体としては強い成長期待が示された。一方で、出張者の多様化するニーズに対して現行のサービスが十分に対応できていないという課題が浮き彫りとなった。
出張者が求める要素としては、ビジネスとレジャーを組み合わせた柔軟な旅程、簡潔な予約プロセス、ロイヤルティ特典の価値、パーソナライズされた体験、モバイルでの予約利便性などが挙げられているが、これらに十分対応できているとするTMCは3〜4割にとどまる結果となった。特に大規模なTMCほど対応力への不安が大きい傾向が見られる。
また、AIやデータ活用への投資は進展しており、全回答者が何らかの形でAIを導入し、97%が自動化やリアルタイム分析に投資していると回答した。しかしながら、新技術に対する十分な予算を確保できている企業は半数未満であり、導入意欲と実行力の間にギャップが存在する。
エクスペディア・グループB2BのSVPカロリーナ・カベロ氏は、今後の法人出張市場において、単なる需要回復にとどまらず出張体験全体の再設計が求められる局面にあると指摘。効率性とパーソナライゼーションを重視する出張者の期待に応えるためには、テクノロジー基盤の強化と柔軟なサービス提供が不可欠であり、TMCにとってはビジネスモデル転換の重要なタイミングといえる。
